この協議会は大滝地区の小水力等の利用に関する調査研究を行うと共に、一般市民に対して地域の文化やエネルギーについて住民参加型学習、環境教育、フォーラム等の事業を開催し、地域の特性を生かした小水力等の利用事業の円滑な普及発展を図り、地域社会の持続可能な発展に寄与することを目的とする。
『新しい公共の場づくり』の目的の一つには、多くのアクターたちが自由に参加できる場や、関われる空間を開くことにあります。越前和紙の里の越前市大滝地区が始めようとしている小水力の事業化への活動は、地区住民の発意であり、地区の人たちが中心的な主体になることはいうまでもありません。
しかし、新しい地域資源起こしの活動を支えていくためには、地域住民を越えた福井県内の有志の連携や、事業化を支える技術や資金調達、行政・電気事業者との関係、地域事例の紹介など、多岐にわたるアクターたちの協働と、その協議の場を円滑にかつ有益なものとして展開していくことが重要なものとなるでしょう。
このような協議の手助けをNPO法人森のエネルギーフォーラムが行っており、地区の協議会の立ち上げや地区住民への事業の説明に立ち会ってきました。小水力による発電はもう少し先のことですが、それに向けての可能性調査や水資源起こしと関わる住民による住民のための聞き取り調査などの地元学的取り組みを、住民とともに、しかし同時に小水力に関心を持つ都市住民の人をもつなぎながらやっていこうと考えています。
NPO法人森のエネルギーフォーラム 理事長 杉村 和彦
2012年
10月
31日
水
2012年10月31日午後7時半から大滝の役員会がありました。
その他の議案で、小水力利用に関する現状は、夏の豪雨の影響で砂防ダム本格改修が決定されたとの連絡を受け、砂防ダムでの調査・実験が来年の夏まで実施できない状況になったことを丹南土木事務所の担当者から連絡を受け、交渉いたしました。
ただいま入った情報では、12月の工事着手までの期間に限って、調査・実験ができるよう取り計らって頂けたようです。助かりました。
2012年
6月
05日
火
日時:2012年6月5日(火)13:00~16:00
場所:福井問屋センター会館2階会議室
1.報告事項
1.大滝小水力利用協議会設立総会
2.関西小水力利用推進協議会からのお誘い
3.全国小水力利用推進協議会の会員登録(個人)について
4.その他
2.審議事項
1.設立記念フォーラムについて
(1)プログラム案、時間割、内容、配役など
(2)広報について、ちらし、その配布方法、マスコミなど
(3)その他
2.総会について
(1)規約案について、会費、事業年度、班、その他
(2)役員について
(3)事業計画・予算案について
3.協議事項
1.当日までの準備について
・広報:ちらし配布、マスコミ
・会場:看板、垂れ幕、パネル登壇者名前、マイク、PC、プロジェクター準備
・記録:ビデオ関係、機械、撮影者打合せ
・受付:名簿、会員証、領収書
2.当日の役割について
・会場係:PC、プロジェクター、ビデオ撮影
・受付係:会員登録など
・案内係:中島事務局長などへの対応
3.その他
2012年
6月
05日
火
大滝小水力利用協議会
設立総会・第1回協議会議事録
平成24年5月29日
(敬称略)
■設立総会
1 設立総会(総会資料①)
①開会あいさつ(大滝区長 小畑氏)
・大滝神社の宮司さんから話があって、今日実現できると思わなかったが、大変喜ばしい。
・県内のリードモデルとして進めていきたい。
②趣旨説明・経過説明(NPO森のエネルギーフォーラム理事長 杉村氏)
・地域社会の中に古民家や匠がいる。グリーンツーリズムなどで都会から田舎に訪れることがあり、和紙の里での中心の大滝の皆さまにお世話になったのが縁で、大学の授業でもお世話になった。NPOでも増田は自然エネルギーに関心がありバイオマスが使えないか?しかし、一番多くの人に理解してもらえるのは、小水力ではないか?震災後福井県内でもどこか応援できないか?という新たな要素を取り入れ、活用する。
・大滝地区では砂防ダムを活かして、小水力発電が出来ないかという導入検討に至った、住民主導型。
・福井県内でも、原発の問題があって小水力発電が出来ないかという機運が盛り上がってきた。
・福井県もエネルギーの多様化にも示されてきた。
・日本の川は、ヨーロッパ人から見ると滝のようだと言われている。
・地域の社会が支えるものでないと実現できないものである。地元調整等は従来困難なものであるが、見方を変えれば住民主導型とすることで爆発的な推進力を生み出す。
・今日、協議会の立ち上げが大きく広がって行くことを期待している。他の人々と連携して前進したい。
③議事(議長:大滝区長 小畑氏、事務局:NPO森のエネルギーフォーラム副理事長 増田氏)
・大滝小水力利用協議会の規約について
ⅰ.別紙規約(案)にて承認。但し、第15条の“委員会”については“委員会”と修正。
ⅱ.質疑応答
・理事の任期について、“再任を妨げない”旨を見直されたい。
10年近く就任することも可能で、理事の交代が図れる規約を望む。
・協議会の下部に組織する“委員会”について、“委員会”に見直されたい。
・役員の選出について
・役員について、若い者とされたい。
・会長、副会長については、理事会を開き選出すればよく、総会議決不要。
→設立総会時においては、総会の議決で選出できる。
・理事を議決してから、会長等を議決のこと。
・平成24年度 事業計画案、予算案ついて
ⅰ.別紙事業計画(案)、予算(案)のとおり承認。
ⅱ.質疑応答
・団体会員収入とは?
→(事務局) NPO森のエネルギーフォーラム。
・事業収入にある参加費500円とは?
→(事務局) 検討会や会議(茶菓子)に要する費用。
・実証実験の費用が支出に上げられていないが如何に実施するか?
→(事務局) 業者等の協力を想定しているが、今後協議会で決定していく。
・協議会は何年程度続けられるのか?
→(事務局) 協議会で検討していくが、まずは H24年度:合意形成、利用案検討、H25年度:実施計画検討。
④会長あいさつ(大滝小水力利用協議会会長 山下氏)
・東北大震災後、再エネ拡大が進んでいるが、大滝区はマイペースで腰を据えて堅実に進めていきたい。
2 第1回協議会(総会資料①)
①あいさつ(福井小水力利用推進協議会設立準備会代表 菊沢氏)
・自然克服型の社会から、自然共生型の社会への変革が求められている。
・地域文化が重要である。歴史文化の上に立って行政関係者の協力を得て、科学技術でトップダウン式のものでは通用しなくなった。
・7月1日に福井小水力利用推進協議会が発足し、市民発の団体。
・地域資源を活用する小水力は、地元合意が不可欠
・地元の風習を尊重した上で、科学知見を活用
②講演「小水力に関する知識について」(富山県小水力利用推進協議会福会長 上坂氏)
・1930年代には全国に78,000台あった小水力。地域にはエネルギーがあり、従来それは地域で利用されていた。しかし、高度成長の下、エネルギーは電気として買うものへと変化。
・エネルギーの地産地消(≠自給自足)を行う上では、エネルギーを生み出す意味を地域で検討することが重要。
・エネルギーには、流通、自給のそれぞれのエネルギーがあり、流通エネルギーに偏っている現状に対し、自給エネルギーの割合を増やし、エネルギー供給源を二つにするのが『エネルギー・デュアル・パス』
・富山市土にある農業法人「㈲土遊野」(橋本代表)が取組む小水力発電設備の事例紹介。
③閉会あいさつ(大滝小水力利用協議会事務局長 梅田氏)
・上坂教授の「小水力に関する知識」を活用して、小水力発電の導入を進めていきたい。