ようやく、大滝地区の砂防ダムから下流の工事が終了した。河川工事は、これまでの蛇行した水路を直線的に修理し、ダムそのものに穴を開ける工事が完了。既存の利水ダムとしての機能を失い、沈砂池には少々濁った水が流入するので、更に上流側の比較的綺麗な水を水中ポンプで汲み上げ、下流側の副堤に落とし、それを沈砂池まで引いている。2019年の4月から、地球環境基金の助成を受けた福井小水力利用推進協議会との連携の中で、再び、小水力利用の可能性がないか検討している。
底管φ300mm、中間と上部の管径φ200mmの取り入れ口が全て見えました。
それぞれに簡単なストレーナー(網状のろ過装置)も見えます。
満水だったダムの水を全部抜き取って、土砂の排出工事をほぼ終了し最後の工事用のアクセス道路の整備をしている写真です。
災害のあった2012年7月20日から約2年が過ぎようとしています。
その間、前回書いたような報告書の通りには進まず、浚渫工事がようやく終わろうとしています。
写真は、砂防ダムの直下にある副堤と呼ばれるプール状の区画に、流木留めと呼ばれる鉄のパイプが施されました。全体として約2mほどの高さの堤防が副堤のところに出来ました。
平成24年度 新しい公共支援事業に関する実績報告について
平成24年度 新しい公共支援事業について、以下のとおり支援の成果および自己評価等を報告する。
1.報告者の位置づけ
■事業実施主体(新しい公共の場づくりのためのモデル事業)
平成24年度 新しい公共支援事業の成果等報告
(平成24年度 新しい公共の場づくりのためのモデル事業分)
1.成果等報告
モデル事業名:越前市大滝地区小水力利用モデル事業
分類:一般枠
事業実施:
主体名:(団体名)NPO法人森のエネルギーフォーラム、福井県安全環境部環境政策課
実施期間:平成24年4月1日から平成25年3月31日まで
会議体の開催状況および
決定事項等
平成24年5月29日:大滝小水力利用協議会 設立総会、第1回検討会 開催
平成24年7月10日:第2回検討会 開催
→大滝小水力利用協議会による一般住民説明会を実施し、意見交換を行った。
平成24年9月18日:第3回検討会 開催
→協議会役員と福井県、越前市、学識経験者、NPOの5者協議により実験実施に向けた調整を行った。
平成25年3月13日:第4回検討会の開催
→小水力発電を導入し、売電収益を財源に地域活性化を行う方針を示し、アンケートにより合意を確認した。
事業概要:
NPO森のエネルギーフォーラムと福井県が中心となり、越前市大滝地区の住民や有志等で構成される「大滝小水力利用協議会」を設立し、地元の岡本砂防ダムにおける小水力発電設備の導入をモデルとした地域活性化策について検討を行い、地元住民の合意形成を経て、先進事例の実現へとつなげる。
1.地域活性化にも資する小水力発電利用モデルの考案
考案① 地区の街灯への利用、または収益充当する案。
・過去の街灯用電気料金を参考に試算。
考案② 全量売電する案。
・平成24年11月~12月の実証実験結果により年間の発電量を予測。発電量予測により収益算定。(187万円/1年間。夏季を除く約8カ月間での売電を見込む。)
考案③ 集中豪雨やゲリラ豪雨など防災の視点から砂防ダムに気象レーダーと気象観測センサーと連動させた警報システムの導入する案。
・発電と防災の両面から考案する。
2.地域住民の合意形成・事業計画の立案
【事項1:大滝小水力利用協議会 設立】
○ 方法:平成24年4月20日、「大滝小水力利用協議会(仮称)」設立準備会議を実施。(参加者:大滝区役員、 受託者)
○ 経過:協議会の参集範囲、人選を審議。(別添資料参照) 越前市今立総合支所、越前市環境政策課打合せ、福井県環境政策課打合せ、NPO内部の調整などを経た。
○ 実績:平成24年5月29日、「大滝小水力利用協議会設立」
【事項2:先進地視察(富山県 土遊野小水力発電所、常西公園小水力発電ほか)】
○ 方法:大滝地区役員と調整し、富山県を視察先に選定。
○ 経過:富山国際大学 上坂教授の指導、仲介により、土遊野、常西公園等の小水力発電所を選定。
○ 実績:平成24年6月10日、富山県先進地視察。
【事項3:検討会の開催】
○ 実績:
平成24年5月29日、第1回検討会(岡本公民館)
平成24年7月10日、第2回検討会(大滝公民館)
平成24年9月18日、第3回検討会(大滝公民館)
平成25年3月13日、第4回検討会(大滝公民館)
3.シンポジウムの開催
①平成24年15月29日:上坂博亨氏(富山国際大学教授、富山小水力利用推進協議会会長)
②平成24年11月10日:牛山 泉 氏(足利工業大学学長、英国風車・水車保存協会終身会員)、山根健司氏(山水設計コンサルタント代表)
子ども対象のワークショップ(岡本公民館協働)
③平成25年12月17日:田中 優 氏(未来バンク理事長、ap bank顧問)
4.情報提供の実施
・大滝小水力利用協議会HPを立上げ、フェイスブックにも同時に情報提供。
・福井小水力利用推進協議会理事になり、県内各地域での小水力推進に向けた取組みに対し情報提供を行う。
・1市町1エネおこし事業「ふくいまち・エネおこしネット協議会」や中部7県で活動するEPO中部(中部環境パートナーシップオフィス)の研究会で、本事業の取組状況を発表し、情報を提供。
得られた成果および自己評価
【事業内訳に対する成果】
①地域活性化にも資する小水力発電利用モデルを3案作成、提示
②事業計画を立案し、地域アンケートにより合意を形成
③シンポジウム等を開催し、参加者は470人
④情報提供の実施では、大滝小水力利用協議会設立時から平成25年3月までHPやフェイスブック上で情報発信および更新
【波及効果】
①再エネ分野における支援ネットワークの形成:3団体→10団体
・大滝小水力利用協議会(http://ootaki.jimdo.com/)
・天徳寺川の小水力発電
・若狭くらしに水舎設立(NPO組織)
・EPO北陸再生可能エネルギー協働事業化研究会
・EPO中部環境パートナーシップオフィス(http://www.epo-chubu.jp/)
・関西広域小水力利用推進協議会(http://kansai-water.net/)
・福井小水力利用推進協議会(http://kiku.net/f-water/)
・1市町1エネ協議会
・福井・環境ミーティング
・九頭竜川下流域農業用水再編推進協議会
②支援エリアの拡大:2地域→5地域
・天徳寺川の小水力発電
・若狭くらしに水舎設立(NPO組織)
・九頭竜川下流域農業用水再編推進協議会
・福井小水力利用推進協議会
・EPO北陸再生可能エネルギー協働事業化研究会
③広報
・新聞等への露出:福井新聞、県民福井、朝日新聞、毎日新聞など
・研究会等への話題提供:EPO北陸協働研究会や、EPO中部7県「協働」 研究会での発表、1市町1エネ協議会での発表など。
環境ふくい推進協議会の機関紙『みんなのかんきょう第63号』(平成24年10月発行)で本事業の取組みを紹介。
【その他】
○ 砂防ダムを利用した小水力発電には、水利権とは別に、地域の利水形態の調整が必要であった。また、不測な災害やダム貯水形態の変更等のリスクが伴うものであることが判明し、ガイドライン等では得られない、現地に即した知見が得られた。
中部7県(富山、石川、福井、長野、岐阜、愛知、三重)では、多様な環境事業が展開されています。行政・事業者・NPO・市民・学識者の補完による「協働による事業展開」も活性化しています。
今後は、その協働事業が地域社会に根付き、課題改善及びシステム創造に行きつくための方策、資金の循環・人材の安定的雇用・施策やビジネスへの転換が必須となります。
この企画では、社会定着を可能にした先進事例の共有や、安定的事業展開を図る必要性のある活動紹介などを織り交ぜ、持続可能な社会を可能にする、サスティナブル事業を創出するための協働会議が行われました。
分科会:里山・里海の恵みをビジネスにする
分科会:再生可能エネルギーをビジネスにする
分科会:持続発展教育(ESD)に本気で取り組む
主催:環境省中部地方環境事務所、中部環境パートナーシップオフィス
2月17日(日)午後1時半~4時 場所:大滝公民館http://binged.it/X1eLh8
https://www.facebook.com/events/207636946042009/#!/events/207636946042009/
・タイトル
「再生可能エネルギーが語る未来:大滝小水力利用とお金の回し方」
・内 容
小水力利用に関するお金をどうするか?
地域資源としての越前和紙の伝統産業と砂防ダムの利水とエネルギーの地産地消をいかに進めるか?
・講師プロフィール:田中優(たなか ゆう)
1957年東京都生まれ。地域での省エネやリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。福井には講演会その他シンポジウム等で繋がりが深い。
現在「未来バンク事業組合」「天然住宅バンク」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。
立教大学大学院、和光大学大学院、横浜市立大学の非常勤講師。
公式HP田中優の持続する志 http://www.tanakayu.com/
「講演では、環境やエネルギー問題、地域経済活性化の可能性について語る。」
「これからのエネルギー」、「お金」、「森林」、「温暖化問題」、「世界の貧困」、「戦争の原因」など多ジャンンルテーマでの講演が可能であることからも、年に300回以上の講演を実施している。
2012年からは『田中優的 身の立て方講座』も開催し、意欲のある若者たちの自力を高め、新しいことを実現し、発信していく力を育てる活動も精力的に行っている。
著書(共著含む)に、
『シリーズいますぐ考えよう!未来につなぐ資源・環境・エネルギー①~③』岩崎書店
『地宝論』 子どもの未来社、『原発に頼らない社会へ』 武田ランダムハウス
『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』 河出書房新社
『環境教育 善意の落とし穴』 大月書店、『おカネが変われば世界が変わる』 コモンズ
『今すぐ考えよう地球温暖化! 1~3』 岩崎書店、子ども向け
『世界から貧しさをなくす30の方法』 合同出版
『おカネで世界を変える30の方法』 合同出版
『天然住宅から社会を変える30の方法』 合同出版
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』 扶桑社新書
『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』 岩波書店、『非戦』 幻冬社ほか多数。
2012年9月18日、大滝公民館で午後7時半から役員会+福井県環境政策課+越前市の方々を交えて今後の方向性を確認するため開催します。
2012年
10月
31日
水
2012年10月31日午後7時半から大滝の役員会がありました。
その他の議案で、小水力利用に関する現状は、夏の豪雨の影響で砂防ダム本格改修が決定されたとの連絡を受け、砂防ダムでの調査・実験が来年の夏まで実施できない状況になったことを丹南土木事務所の担当者から連絡を受け、交渉いたしました。
ただいま入った情報では、12月の工事着手までの期間に限って、調査・実験ができるよう取り計らって頂けたようです。助かりました。
2012年
6月
05日
火
日時:2012年6月5日(火)13:00~16:00
場所:福井問屋センター会館2階会議室
1.報告事項
1.大滝小水力利用協議会設立総会
2.関西小水力利用推進協議会からのお誘い
3.全国小水力利用推進協議会の会員登録(個人)について
4.その他
2.審議事項
1.設立記念フォーラムについて
(1)プログラム案、時間割、内容、配役など
(2)広報について、ちらし、その配布方法、マスコミなど
(3)その他
2.総会について
(1)規約案について、会費、事業年度、班、その他
(2)役員について
(3)事業計画・予算案について
3.協議事項
1.当日までの準備について
・広報:ちらし配布、マスコミ
・会場:看板、垂れ幕、パネル登壇者名前、マイク、PC、プロジェクター準備
・記録:ビデオ関係、機械、撮影者打合せ
・受付:名簿、会員証、領収書
2.当日の役割について
・会場係:PC、プロジェクター、ビデオ撮影
・受付係:会員登録など
・案内係:中島事務局長などへの対応
3.その他
2012年
6月
05日
火
大滝小水力利用協議会
設立総会・第1回協議会議事録
平成24年5月29日
(敬称略)
■設立総会
1 設立総会(総会資料①)
①開会あいさつ(大滝区長 小畑氏)
・大滝神社の宮司さんから話があって、今日実現できると思わなかったが、大変喜ばしい。
・県内のリードモデルとして進めていきたい。
②趣旨説明・経過説明(NPO森のエネルギーフォーラム理事長 杉村氏)
・地域社会の中に古民家や匠がいる。グリーンツーリズムなどで都会から田舎に訪れることがあり、和紙の里での中心の大滝の皆さまにお世話になったのが縁で、大学の授業でもお世話になった。NPOでも増田は自然エネルギーに関心がありバイオマスが使えないか?しかし、一番多くの人に理解してもらえるのは、小水力ではないか?震災後福井県内でもどこか応援できないか?という新たな要素を取り入れ、活用する。
・大滝地区では砂防ダムを活かして、小水力発電が出来ないかという導入検討に至った、住民主導型。
・福井県内でも、原発の問題があって小水力発電が出来ないかという機運が盛り上がってきた。
・福井県もエネルギーの多様化にも示されてきた。
・日本の川は、ヨーロッパ人から見ると滝のようだと言われている。
・地域の社会が支えるものでないと実現できないものである。地元調整等は従来困難なものであるが、見方を変えれば住民主導型とすることで爆発的な推進力を生み出す。
・今日、協議会の立ち上げが大きく広がって行くことを期待している。他の人々と連携して前進したい。
③議事(議長:大滝区長 小畑氏、事務局:NPO森のエネルギーフォーラム副理事長 増田氏)
・大滝小水力利用協議会の規約について
ⅰ.別紙規約(案)にて承認。但し、第15条の“委員会”については“委員会”と修正。
ⅱ.質疑応答
・理事の任期について、“再任を妨げない”旨を見直されたい。
10年近く就任することも可能で、理事の交代が図れる規約を望む。
・協議会の下部に組織する“委員会”について、“委員会”に見直されたい。
・役員の選出について
・役員について、若い者とされたい。
・会長、副会長については、理事会を開き選出すればよく、総会議決不要。
→設立総会時においては、総会の議決で選出できる。
・理事を議決してから、会長等を議決のこと。
・平成24年度 事業計画案、予算案ついて
ⅰ.別紙事業計画(案)、予算(案)のとおり承認。
ⅱ.質疑応答
・団体会員収入とは?
→(事務局) NPO森のエネルギーフォーラム。
・事業収入にある参加費500円とは?
→(事務局) 検討会や会議(茶菓子)に要する費用。
・実証実験の費用が支出に上げられていないが如何に実施するか?
→(事務局) 業者等の協力を想定しているが、今後協議会で決定していく。
・協議会は何年程度続けられるのか?
→(事務局) 協議会で検討していくが、まずは H24年度:合意形成、利用案検討、H25年度:実施計画検討。
④会長あいさつ(大滝小水力利用協議会会長 山下氏)
・東北大震災後、再エネ拡大が進んでいるが、大滝区はマイペースで腰を据えて堅実に進めていきたい。
2 第1回協議会(総会資料①)
①あいさつ(福井小水力利用推進協議会設立準備会代表 菊沢氏)
・自然克服型の社会から、自然共生型の社会への変革が求められている。
・地域文化が重要である。歴史文化の上に立って行政関係者の協力を得て、科学技術でトップダウン式のものでは通用しなくなった。
・7月1日に福井小水力利用推進協議会が発足し、市民発の団体。
・地域資源を活用する小水力は、地元合意が不可欠
・地元の風習を尊重した上で、科学知見を活用
②講演「小水力に関する知識について」(富山県小水力利用推進協議会福会長 上坂氏)
・1930年代には全国に78,000台あった小水力。地域にはエネルギーがあり、従来それは地域で利用されていた。しかし、高度成長の下、エネルギーは電気として買うものへと変化。
・エネルギーの地産地消(≠自給自足)を行う上では、エネルギーを生み出す意味を地域で検討することが重要。
・エネルギーには、流通、自給のそれぞれのエネルギーがあり、流通エネルギーに偏っている現状に対し、自給エネルギーの割合を増やし、エネルギー供給源を二つにするのが『エネルギー・デュアル・パス』
・富山市土にある農業法人「㈲土遊野」(橋本代表)が取組む小水力発電設備の事例紹介。
③閉会あいさつ(大滝小水力利用協議会事務局長 梅田氏)
・上坂教授の「小水力に関する知識」を活用して、小水力発電の導入を進めていきたい。
2012年
10月
31日
水
2012年10月31日午後7時半から大滝の役員会がありました。
その他の議案で、小水力利用に関する現状は、夏の豪雨の影響で砂防ダム本格改修が決定されたとの連絡を受け、砂防ダムでの調査・実験が来年の夏まで実施できない状況になったことを丹南土木事務所の担当者から連絡を受け、交渉いたしました。
ただいま入った情報では、12月の工事着手までの期間に限って、調査・実験ができるよう取り計らって頂けたようです。助かりました。
2012年
6月
05日
火
日時:2012年6月5日(火)13:00~16:00
場所:福井問屋センター会館2階会議室
1.報告事項
1.大滝小水力利用協議会設立総会
2.関西小水力利用推進協議会からのお誘い
3.全国小水力利用推進協議会の会員登録(個人)について
4.その他
2.審議事項
1.設立記念フォーラムについて
(1)プログラム案、時間割、内容、配役など
(2)広報について、ちらし、その配布方法、マスコミなど
(3)その他
2.総会について
(1)規約案について、会費、事業年度、班、その他
(2)役員について
(3)事業計画・予算案について
3.協議事項
1.当日までの準備について
・広報:ちらし配布、マスコミ
・会場:看板、垂れ幕、パネル登壇者名前、マイク、PC、プロジェクター準備
・記録:ビデオ関係、機械、撮影者打合せ
・受付:名簿、会員証、領収書
2.当日の役割について
・会場係:PC、プロジェクター、ビデオ撮影
・受付係:会員登録など
・案内係:中島事務局長などへの対応
3.その他
2012年
6月
05日
火
大滝小水力利用協議会
設立総会・第1回協議会議事録
平成24年5月29日
(敬称略)
■設立総会
1 設立総会(総会資料①)
①開会あいさつ(大滝区長 小畑氏)
・大滝神社の宮司さんから話があって、今日実現できると思わなかったが、大変喜ばしい。
・県内のリードモデルとして進めていきたい。
②趣旨説明・経過説明(NPO森のエネルギーフォーラム理事長 杉村氏)
・地域社会の中に古民家や匠がいる。グリーンツーリズムなどで都会から田舎に訪れることがあり、和紙の里での中心の大滝の皆さまにお世話になったのが縁で、大学の授業でもお世話になった。NPOでも増田は自然エネルギーに関心がありバイオマスが使えないか?しかし、一番多くの人に理解してもらえるのは、小水力ではないか?震災後福井県内でもどこか応援できないか?という新たな要素を取り入れ、活用する。
・大滝地区では砂防ダムを活かして、小水力発電が出来ないかという導入検討に至った、住民主導型。
・福井県内でも、原発の問題があって小水力発電が出来ないかという機運が盛り上がってきた。
・福井県もエネルギーの多様化にも示されてきた。
・日本の川は、ヨーロッパ人から見ると滝のようだと言われている。
・地域の社会が支えるものでないと実現できないものである。地元調整等は従来困難なものであるが、見方を変えれば住民主導型とすることで爆発的な推進力を生み出す。
・今日、協議会の立ち上げが大きく広がって行くことを期待している。他の人々と連携して前進したい。
③議事(議長:大滝区長 小畑氏、事務局:NPO森のエネルギーフォーラム副理事長 増田氏)
・大滝小水力利用協議会の規約について
ⅰ.別紙規約(案)にて承認。但し、第15条の“委員会”については“委員会”と修正。
ⅱ.質疑応答
・理事の任期について、“再任を妨げない”旨を見直されたい。
10年近く就任することも可能で、理事の交代が図れる規約を望む。
・協議会の下部に組織する“委員会”について、“委員会”に見直されたい。
・役員の選出について
・役員について、若い者とされたい。
・会長、副会長については、理事会を開き選出すればよく、総会議決不要。
→設立総会時においては、総会の議決で選出できる。
・理事を議決してから、会長等を議決のこと。
・平成24年度 事業計画案、予算案ついて
ⅰ.別紙事業計画(案)、予算(案)のとおり承認。
ⅱ.質疑応答
・団体会員収入とは?
→(事務局) NPO森のエネルギーフォーラム。
・事業収入にある参加費500円とは?
→(事務局) 検討会や会議(茶菓子)に要する費用。
・実証実験の費用が支出に上げられていないが如何に実施するか?
→(事務局) 業者等の協力を想定しているが、今後協議会で決定していく。
・協議会は何年程度続けられるのか?
→(事務局) 協議会で検討していくが、まずは H24年度:合意形成、利用案検討、H25年度:実施計画検討。
④会長あいさつ(大滝小水力利用協議会会長 山下氏)
・東北大震災後、再エネ拡大が進んでいるが、大滝区はマイペースで腰を据えて堅実に進めていきたい。
2 第1回協議会(総会資料①)
①あいさつ(福井小水力利用推進協議会設立準備会代表 菊沢氏)
・自然克服型の社会から、自然共生型の社会への変革が求められている。
・地域文化が重要である。歴史文化の上に立って行政関係者の協力を得て、科学技術でトップダウン式のものでは通用しなくなった。
・7月1日に福井小水力利用推進協議会が発足し、市民発の団体。
・地域資源を活用する小水力は、地元合意が不可欠
・地元の風習を尊重した上で、科学知見を活用
②講演「小水力に関する知識について」(富山県小水力利用推進協議会福会長 上坂氏)
・1930年代には全国に78,000台あった小水力。地域にはエネルギーがあり、従来それは地域で利用されていた。しかし、高度成長の下、エネルギーは電気として買うものへと変化。
・エネルギーの地産地消(≠自給自足)を行う上では、エネルギーを生み出す意味を地域で検討することが重要。
・エネルギーには、流通、自給のそれぞれのエネルギーがあり、流通エネルギーに偏っている現状に対し、自給エネルギーの割合を増やし、エネルギー供給源を二つにするのが『エネルギー・デュアル・パス』
・富山市土にある農業法人「㈲土遊野」(橋本代表)が取組む小水力発電設備の事例紹介。
③閉会あいさつ(大滝小水力利用協議会事務局長 梅田氏)
・上坂教授の「小水力に関する知識」を活用して、小水力発電の導入を進めていきたい。